結局のところ、赤ちゃんに安全なお水ってあるの?調べてみました。
水も赤ちゃんにとっては毒になることもあるのです!
すべての命のみなもと、「水」。
水がなければ、人間だけでなく、動物も植物も生きていかれません。
それは赤ちゃんも同じ。
特に小さな赤ちゃんは、すぐに脱水症状をおこしがちなので、こまめにお水をあげるのはとても大切なこと。
でも、お母さん、赤ちゃんにどんなお水をあげていますか?
水道水?
ミネラルウォーター?
最近では「赤ちゃん専用のお水」なんてのも売っていますよね。だけど、赤ちゃん専用のお水を迷わず買える人はセレブです!ちょっと高いのでちゅうちょしてしまいますよねー。
いずれの場合でも、赤ちゃんにあげるときは一度沸かして冷ました、湯冷ましを使うことが多いと思います。
でも、ちょっと待って下さい!
そのお水、赤ちゃんにとって毒になっているかもしれないのです!
赤ちゃんの皮膚が青くなってしまう「ブルーベビー症候群」とは?
「ブルーベビー症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「ブルーベリー」じゃないですよ?
このブルーベビー症候群、なんと赤ちゃんの体が真っ青になってしまうことから名付けられた症状で、
最悪の場合死に至ることもあります。
このブルーベビー症候群は、赤ちゃんの体が酸素を取り込めなくなることによって起きるのですが、その原因となるのが「硝酸態窒素」という物質。
この硝酸態窒素が腸内細菌により「亜硝酸」となると、血液の中のヘモグロビンの性質を変えてしまい、血液が酸素を運ぶことができなくなってしまうのです。
この硝酸態窒素、井戸水などに多く含まれているのですが、水道水にも微量含まれています。
厚生労働省は水道水に含まれる「硝酸態窒素および亜硝酸態窒素」の基準を10mg/lと設定しています。
この基準値の範囲でしたら、赤ちゃんへの影響は低いのですが、お母さん、赤ちゃんに
「沸かした水道水」を飲ませていませんか?
実は、この硝酸態窒素、水を沸かすと消えるどころか、より濃縮されてしまう性質があるのです。
ですから、水道水のままであれば基準の範囲内の硝酸態窒素でも、沸かすことで濃縮されて、赤ちゃんの摂取基準値を越えてしまうこともあるかもしれないのです!
赤ちゃんには沸かした水道水は飲ませないでください!
この文章を読んで、「でも、うちは浄水器をつけてるから大丈夫!」と思った方は、
甘い!です。
硝酸態窒素の粒の大きさはとても小さく、家庭用の浄水器ではほとんど除去不可能とされています。
浄水器をつけたら安心、ということにはならないのです!
水道水がダメならミネラルウォーターは?
では、ミネラルウォーターはどうでしょうか。
コントレックスとか・・・
コントレックス!
赤ちゃんには絶対コントレックスなんて飲ませないでくださいね!
あのお水は、大人でもおなかこわす人がいるのに、消化器官の弱い赤ちゃんになどもってのほか。
そう、ミネラルウォーターにも様々な種類があって、赤ちゃんが飲んでも大丈夫なミネラルウォーターは「軟水」のもの。
「軟水」というのは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分をあまり含んでいない水のこと。
でも、ミネラルウォーターはなんといっても名前が「ミネラル」と言っているように、ほとんどの銘柄がミネラル分を含んだ「硬水」です。
硬水は赤ちゃんの胃腸に大きな負担をかけるので、やはり飲ませたくないお水になります。
じゃあどうすれば?
こうなってくると、結局赤ちゃんにはどの水を飲ませてあげたらいいのか、わからなくなってしまいますよね?
いろいろ調べた結論としては、赤ちゃんに飲ませたいお水は
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赤ちゃん専用のお水
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ミネラル分を含まない軟水のミネラルウォーター
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ウォーターサーバーなどを利用した天然水
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浄水器を使い、煮沸しないで水道水を飲ませる
という順番になるかと思います。
あとは、家計や入手のしやすさなどを考えて、判断していただければと思います。
絶対の正解はない、というのが現状です。