フィンランド政府公認!究極のベビーベッドは「ただの段ボール箱」!?

段ボール箱に赤ちゃんを寝かせるなんて!

「赤ちゃんを段ボール箱に寝かせて育てる」
そう聞いて、どう思いますか?

「なんて理にかなっているんだろう!」と思われましたか?

それとも、「大事な赤ちゃんを段ボール箱に寝かせるなんて、どうかしてる!」と思われましたか?

赤ちゃんを段ボール箱に寝かせる

確かに、ふつう段ボール箱は、家電製品なんかを入れてトラックで運搬するときなどに使われるもので、
人間が使うなんて、ホームレスの人がやむを得ず使うのならばともかく、家ではあんまり・・・
猫ちゃんの寝床だったらいいかもしれないけれど・・・

ましてや、赤ちゃんを寝かせるのは、ちょっと抵抗があるかもしれませんね。

でも、世界には「赤ちゃんを段ボール箱で育てる?そんなの当たり前じゃない!」という国があります。
それが、福祉先進国で知られるフィンランドなのです。

なんと、フィンランドでは、これからお母さんになる妊婦さんに、政府から赤ちゃんが寝るための段ボール箱が支給されることになっているのです!
そして、妊婦さんはその段ボール箱を喜んで受け取って、赤ちゃんが生まれたら、実際に赤ちゃんをその箱の中で育てるのだそうです。

びっくりしますよね。

でも、フィンランドではこれが当たり前なのです。

フィンランド政府が赤ちゃんのために支給している段ボール箱とは?

実は福祉国家として知られるフィンランド、かつては乳幼児死亡率が非常に高かったのです。
1930年代のフィンランドの乳幼児死亡率は1000人中65人。
特に低所得者層の困窮している家庭では、赤ちゃんをまともに育てることができず、むざむざ死なせてしまうことがとても多かったそうなのです。

そこで、フィンランド政府は1938年(今から75年前!)、低所得者層の家庭で奥さんが妊娠すると、中に赤ちゃんを育てるのに必要なアイテムが一式入った段ボール箱を支給することにしたのです。

この「マタニティ・ボックス」、中身は衣類などの赤ちゃんを育てるために役に立つ品物がぎっちり入っているのですが、この段ボール箱と同じ大きさのマットレスも入っていて、全ての荷物を取り出した後はこの段ボール箱をベビーベッドとしても使えるようにしてありました。

このフィンランド政府からのお母さんへのプレゼント、低所得者層の家庭ではとても助かったようで、こうした施策によってフィンランドの乳幼児死亡率は急激に減少し、今では世界でもトップクラスに赤ちゃんが亡くなることの少ない国になりました。

そして、この段ボール箱、今では所得にかかわらず全ての妊婦さんに贈られることになっています。
一応、この贈り物を不要と思う人には現金に置き換えることもできるのですが、なんと95%のお母さんがこの段ボール箱をもらうことを選択しているのです。

フィンランドでは、この段ボール箱をもらうことが、女性がお母さんになるひとつの儀式のような存在になっているようです。

ちなみに、現在の段ボール箱(マタニティ・ボックス)はこのようなものになっているそうです。
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何枚あっても助かる衣類を中心に、北欧の冷たい気候から赤ちゃんを守る防寒着、これも北欧らしい、エコを考えた布おむつ、そして、やはり段ボール箱に合わせたマットレスも入っています。

そして、赤ちゃんが寝ることが出来る段ボール箱、写真をご覧いただければわかりますが、
いかにも北欧らしい、おしゃれなデザインですよね!
こんな可愛いデザインの箱だったら、赤ちゃんを寝かせてあげてもいいように思えます。

ベビーベッドとしての段ボール箱の意外な効用

床に置いた段ボール箱で赤ちゃんを育てるなんて、ちょっと危険なような気もしますよね。
でも、実際にフィンランドでは赤ちゃんの死亡率は非常に低いことが、安全性を証明しています。

欧米では昔は赤ちゃんは親のベッドで一緒に寝ていたのですが、これは危険性が高まるそうです。
そのため、赤ちゃんはベビーベッドで・・・という場合が多くなってきましたが、
市販のベビーベッドが原因の死亡事故、今でもとても多いですよね。

ベビーベッドは通常高さがあり、体の弱い赤ちゃんが落ちて大怪我をしたり、最悪亡くなったりすることが後を絶ちません。
また、ベビーベッドの柵に赤ちゃんの頭や首が挟まって窒息してしまうケースもとても多いです。

もちろん、ベビーベッドの背の高さや柵にも、お母さんが育児をしやすいというメリットを考えて作られているのでしょうが、その利便性と安全性、どちらが重要なのかと言われれば、今のベビーベッドの形状が果たしてベストなのか、疑問がありますよね。

その点、段ボール箱のベビーベッドは、素材が柔らかいので赤ちゃんが怪我をすることはないですし、もちろん落下事故もあり得ません。
その反面、お母さんは赤ちゃんの世話をする時に腰をかがめる必要があり、ちょっと大変な部分も出てきますが・・・。

そう考えると、この「段ボール箱で赤ちゃんを育てる」という発想、固定観念を捨て去れば、意外と役に立つアイデアなのかもしれません。
すいかやキャベツが入っていた段ボール箱は可愛らしさがないですし安っぽいですが、一流のデザイナーが考えた北欧デザインなどを取り入れた段ボール箱だったら、インテリアとしても可愛らしく見えるかもしれません。

そうなれば、「究極のベビーベッドは段ボール箱!」というのが当たり前の時代が来るかもしれませんね。

まずは、ミナ・ペルフォネンがデザインした段ボール箱を強く望みます!!

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